書くこと

天狼院書店さんの「スピード・ライティング」講座で興奮しちゃった。

もっと速く!もっと面白い文章を書きたい!

もっと速く!もっと面白い文章を書きたい!

ブログを書いたり止めたりを繰り返すこと、はやウン年。
書くことはもともと嫌いではないのだけれど、人に見せる文章を書こうとすると、どうしても筆が遅くなる。筆ってか、キーボードだけどね。
いい文章を書こう、かっこいい文章を書こう……その思いが思考を鈍らせ、指を止めてしまう。
どうすれば、面白い文章が掛けるのか。指が止まることなく、文章を書ききることができるのか。
いつも頭の片隅にはそんな思いが少なからずあり、文章の書き方に関する書籍を買い漁っては読み、試してみたはしっくりくることなく挫折する……を繰り返していた。

そんな折、Facebookのタイムラインで一つの広告が目に留まる。
「天狼院書店のスピードライティング」のセミナーに関する広告だった。

普段だったら広告なんてスルーするのだけれど、その時の僕はその広告に惹きつけられた。
会社に向かう電車の中だったと思う。

「天狼院書店」
その名前は、だいぶ前に尊敬する友人から聞いたことがあった。
それに、僕がよく行く池袋の「梟書茶房」が入るエソラの3Fに、最近、ビジネス書が並ぶ天狼院書店ができたのを覚えていた。
だから、そのFacebookの広告に惹かれたのだと思う。

Facebookの広告をクリックした先にある、少し眺めの文章をサラッと読み、わずかに躊躇したけれど、僕は職場に付く前にはセミナーの申込みを済ませていた。
「40分で5000字を書く」というそのイメージに、吸い寄せられたのだと思う。

そして、2018/06/26(火)、僕は天狼院書店に向かった。
はじめてその店舗に行ったからということもあってか、その道程はやや遠く感じた。

「どんなセミナーなんだろう」
「ワークがあるといっていたけど、どんなワークなんだろう」(何か書かされるのだろうな、程度の予測はしていた)

店舗への道すがら、ぐるぐると思いを巡らせながら、迷うことなく天狼院書店を見つけることができた。
ただ少し緊張もしていたので、お店の前を通り過ぎ、近くのコンビニの中を少しだけウロウロし、覚悟を決めて店舗へ入った。

着いたのは、始まる15分前くらいだったか。
すでに10人に満たない程度のお客さんが来ていた。
ワンドリンク制とのことで、レジでメニューを見る。
就寝時間まで数時間しかないのでカフェインは避けたかった。
店長の三浦さんがおすすめ、と書かれていた「みかんジュース」を注文した。

お店の中を見渡すと、コタツがある……え?
なかなかおもしろい空間だった。
壁際には本がぎっしりと並べられていて、お店の奥の少し高くなったところにコタツらしきものが。
三浦さんのこだわりが感じられて、そこにいるだけでとてもワクワクする空間に仕上がっていた。

19時になり、セミナーが始まった。
コタツの周りには、ホワイトボードと、京都と福岡の店舗が投影されたスクリーンが。

このセミナーで教わったことは、つまるところ、「凡人は速く書いたほうがおもしろい」、ということだった。
そのまま頭の中に出てきた文章を書いたほうが、面白い。
推敲や改稿は必要ない。それどころか、文章をつまらなくする、のだと。

そもそも、5000字の文章を書くのに仮に3時間掛かってるとしても、その3時間をずっと書き続けているわけではないはず。
ネットサーフィンをしてしまったり、調べ元をしていたらハイパーリンク地獄に捕まったり、SNSに吸い込まれていったり……そんなことに時間が費やされているはず。

文章を書くことにストレスを感じているもうひとりの僕が、「正当な理由」を持って、僕が文章を書こうとする行為を止めに来るのだ。
つかれたから、時間がないから、今日は眠いから……

そんなくそったれなもう一人の自分を振り切るためには、ネットを切断し、時間を測り、集中してひたすら書くしかないのだ。

この文章を書いていて感じたのは、僕は文章を書きながらも、自分の書いた文章を冒頭から何度も読み直して推敲する、という癖があることに気づいた。
そりゃあ、進まないわけだ。
書きながら、上から読み直し、改稿し、続きを書きながらまた上から読み直しつつ改稿し……今までの僕は、そうやって書いていたのだと気づいた。
この文章を書いている今も、つい冒頭から目で文章を読み直そうとする自分がいて、それをなんとか止めている状態だ。

当面はひたすらに、一途に、40分で5000字という数字を目指して書くトレーニングをする。
制限時間40分という時間で書ける文字数を、増やせるようにしていこう。

スピードライティングのワークの内容は敢えて書かないことにする。これから受講する人のためにも。
一つ言えることは、めちゃくちゃ達成感があったということ。
始まる前の緊張感、書いてるときの没頭感、終わったあとの達成感。

このセミナーの満足度が高いとしたら、このワークでの「達成感」に依るものが大きいと思う。
この興奮が冷めぬ前に、文章を書こう。

(今日は40分で2027字でした。半分にも満たない。遠いな。)

スピードライティングのテキスト

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