教養 身体のこと

質の高い睡眠を実現する「寝姿勢」とそれを補佐する「寝具」

★睡眠改善講座にいってきました。

睡眠の改善とはいっても、僕は別に不眠症でもないし、寝付きが悪いわけでもありません。
まああえて言うなら、寝起きが良いときと悪いときがあるくらいで、でもその程度のことは誰でもあると思います。

今回の講座は「治療」ではなく、あくまで「改善」です。
よりよい睡眠を求めて、お話を聞きに行ってきました。

僕がこの講座の存在を知ったのは、フォトリーディング&マインドマップのインストラクターである玉川一郎先生からの紹介でした。
フォトリーディングを学んでいくと、自然な流れで「潜在意識や無意識を上手に活用しよう」といった話しになってきます。

睡眠とは、完全に意識が途切れ、そして脳が「意識」という拘束具から解放され、好き勝手にいろいろやっている時間です。
(エヴァ的に言うとシンクロ率ウン百パーセントです。赤城リツコ的に言うと「拘束具が・・・あれは装甲板ではないの。エヴァ本来の力を私たちが抑えこむ為の拘束具なのよ」そう。意識とは暴走する潜在意識を押さえ込むための装甲板なので?す・・・ムニャムニャ)
脳がよりよい環境で仕事が出来るようにしてあげたいと、僕は思ったわけです。

お話をしてくれた方は、お二人でした。

一人は睡眠のコンサル?指導?・・・をしている坂本春之さん。(http://www.pijinc.jp)
一人は寝具を販売している、荒井信彦さん。(http://www.al-jabr.co.jp)

◎まず結論

1,寝姿勢について・・・

1?A,寝ているときのベストな背骨の形は、真っ直ぐ(S字ではない)。
→仰向けに寝た時に(横向きの人も)床から身体が浮くところは、円筒上に丸めたタオルでサポートする。

1?B,人間の身体は水の入った大きな一つの袋、とイメージする。その中に、骨や管、臓腑が浮いている。
→池に落とした石の波紋が全体に広がるように、身体の1カ所を揺らすとその揺れが全身に広がる身体の状態がベスト。

2,寝具について・・・

2?A,人の寝姿勢や環境に適合した寝具を使用する。
→寝具に人が合わせるのではなく、その人の寝姿勢や寝室の環境、部屋の形、温度と湿度、さらには住居周辺の土地環境までをも考慮し、寝具の方を人に合わせる。

2?B素材の性質や道具の意味を自分で考える
→寝具の専門店は、そのほとんどが寝具という製品を販売する店であり、必ずしも素材や道具の使い方に精通しているとは限らないと思う。

とまあ、いくつか書きましたが、坂本さんの話の内容から得られた一番重要なことは1?Aだし、荒井さんの話では2?Aだと感じました。
ともかく寝姿勢が一番大事であり、そしてその寝姿勢を維持するために寝具という道具を用いる、というイメージだと思います。
寝姿勢と寝具は、質の高い睡眠を維持するための、車の両輪と言えそうです。どちらか一方が欠ければ、睡眠の質は低下するのだと思います。

◎つぎに本論

・寝姿勢が悪いとどうなるか。

寝姿勢が良くないと、質の良い睡眠が取れません。
睡眠の質が良くないと、寝起きが悪かったり、疲労が残ったり、寝たはずなのに妙に疲れていたりと、そんなことになってしまうのだと思います。

その睡眠の質に大きく影響しているのが「寝姿勢」。
寝姿勢が良くないと、寝ているときに腕や方、足腰、首・・・そういった箇所が力んでしまうのだそうです。

では、具体的に力んだ状態とは?

今回の講座の参加者は、自分を含めて4人。
そのうちのお一方が、実験台となり、薄いマットの上に仰向けに寝かされました。

仰向けというのが、その方の普段の入眠時に置ける寝姿勢なんですね。
ちなみに、僕もだいたいは仰向けです。ときどき横になったり、鼻が詰まってたりするとうつ伏せで寝たりもするけれど。

その方は、膝と腰、肩、首が、床から浮いていました。
床から浮いている状態というのが、その人の力んでいる場所なのだそうです。
一般的に背骨で一番良いのは「S字カーブ」と言われていますが、実は真っ直ぐになるのが寝姿勢としては効果的らしいです。
だから、腰でさえも本来は床にくっついている方が良いのですね。

・人の身体は水袋。

まず坂本さんは、仰向けになったその方の膝を揺らしました。
すると、膝とつま先、それと大腿部が少し揺れただけです。

坂本さん曰く、この状況はあまり良くないらしい。
人の身体は水の入った袋であり、その中に管(血管や消化器官系)や臓腑が浮いている、というイメージなのだそうです。
水の中に小石を投げ入れると、そこを中心に波紋が広がり、いつしか水面全体を揺らします。それと同じように、身体の1カ所を揺らしただけで、その揺れが全身に広がるのがベストな寝姿勢とのこと。
たとえば今回は膝を揺らしましたが、その膝の揺れが頭部まで伝わる方がいい。

ここからが、坂本さんの寝姿勢メンテナンスの始まりです。

・タオルでサポート(←今回の話しで一番重要な部分だね

まず、床から浮いた膝の下に、円筒状に丸めたタオルを入れました。
で、また膝を揺らす。すると、揺れる範囲が広がり、腰や胸の部分まで揺れるようになった気がします。
でも、揺れは肩の辺りで止まってしまい、頭部の方へは揺れの波紋が広がりません。
腰や肩の力みが、その揺れをせき止めてしまっているのだと思います。

そこで坂本さんは、腰、肩、首、段階的にタオルで高さを調整していきます。
そして最後にはついに、膝を揺らすとその揺れが頭部まで到達するようになりました。

いやぁ、スゴイね。

被験者となったその方も、一瞬寝てました。
かなりリラックスできたと、おっしゃっていました。

話しで聞くだけでなく、今回のように寝姿勢が改善されているのを目の当たりにすると、ちょっと自分の寝姿勢も考えてみないと、という気になりました。

これを継続していけば、いずれはタオルによる補助なしでも質の高い睡眠が取れるようになるのかな??

・寝姿勢を維持するための寝具

世の中にはいろんな効果を謳った寝具が販売されているけれど、でも一番重要なのは自分に合っているか。
仮にウン十万円もする布団を買ったとしても、それが本当に自分に合っているかは分からないんですね。
合っていなければ、そのウン十万円はどぶに捨てたも同じです。

特に、海外メーカの寝具を買ったとしても、それがそのまま遣えるとは限らないのだそうです。
なぜなら、寝姿勢や寝るときの精神状態などは、その国々の民族性(狩猟民族、農耕民族などなど)が大きく関わってくるからです。

ここからの話しは荒井さんのパートだったのですが、この人が喋る喋る(笑)
もう止まる事を知らない感じで。
荒井さんワールドが展開されたわけですが、ここでは省きます。はい。(すごい面白かったんですよ。かなり聞き入ってしまいました。)

とにかく。
まず寝姿勢ありき。で、その眠りを維持するための道具が、寝具なのです。
自分の寝姿勢や、部屋の温度、湿度は当然のことながら、荒井さんはその人の住む家が周りがどうなっているのかまで言及するのです。

ちょっと驚きです。

たとえば、周りが田んぼなのか、それとも建物なのか。
自宅はマンションか、一軒家か。
マンションなら、上下左右に住民はいるのか空室か

とか、そんな事まで聞くのだそうです。

つまりは、いかに自分の置かれている環境で睡眠が左右されるか、ってとこなのだと思います。

・気持ち良いのが一番。

直接肌に触れる布地を選ぶ際には、実際に肌で触れるのが良いそうです。
肌に触れ、いちばん気持ちいいと感じるのを、採用すべきだと。

ただ、掌で触れてもあまり意味はなさそうです。

顎や首の当たりで生地に触れてみたときに、ほんとうに自分に合った物が分かるのだそうです。

◎おしまい。

今回目からウロコだったのは、「寝姿勢」そのものですね。
眠りに関する本はたくさん出ているし、僕も短眠系の本とかは良く読みます。

眠りに関して困っている人は多いかも知れませんが、まずは薬とかに手を出さずに、「寝姿勢」を意識してみてはどうでしょう。

僕としても、そのうち寝具を買い替えたいとは思っているのですが、お金がなくて今は無理!マジで!!
でも寝具を買い替えるときは、この二人に相談しようと思ってます。

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